当社は、昭和61年に設立以来、凡そ20年にわたって、俗に制御系と呼ばれる、工業系のコンピュータ・ソフトウェアの開発を業として参りました。

思い返せば、当社創業の頃から、パソコンが普及し始め、コンピュータは、産業のあらゆる分野に浸透しました。今では、コンピュータはネットワーク化され、世界中のコンピュータが相互に連携して人間社会の情報処理を行っていると言っても良い社会になってしまいました。それに伴って、ソフトウェアの基礎技術が認知され、様様な分野で、大幅な技術的な発展が実現しました。

コンピュータに関する産業は、情報処理産業と呼ばれ、他の産業と独立した地位が与えられるようになりました。幾つかの大手ソフトウェア会社は、株式が上場され、その将来性も評価される様になりました。当社の創業の頃には、少し知的な人々の間では、ソフト会社は、まっとうな会社とは考えられていなかったが、その頃とは隔世の感が有り、真に感無量のものがあります。

情報処理産業については、さまざまな見方があるのは存じておりますが、やはり、情報処理産業は21世紀には、基幹産業となる可能性が高いと思われます。

あらゆる人類の活動は、情報処理から生まれます。既に手に入っている知識を元に、新しい知識を生み出す過程は、整理、記憶、検索、再生、評価、加工、となり、 その結果は、新しい活動の目標となるのです。つまり、情報処理とは、架空の世界に現実のビジョンを描き出す事であって、現実は、建物、機械、燃料、食料など様々なものがありますが、歴史は、いずれの分野に於いても人間が「こう、あれかし」と考える事を実現して来ました。別の言い方をすると、人間が願わなかった事は、実現しなかった、ということです。

この事は、人間が「英智」によって万物の霊長であるならば、情報処理(コンピュータ)は、人間の知的活動を助ける、という本質の意味において万物の基盤になるという事を表しているに他なりません。

情報産業の一面は、しかし、現実を伴ったものでないので、それだけが独立して存在する事は意味がありません。あらゆるビジョンは、実現されて初めて意義を持つのですから。これは、情報産業の最大の弱みです。一方で、それは、現実を伴わなくて良いという最大の強みにもなり得ます。

そうは言っても、情報処理産業が、あらゆる現実のノウハウを保有できる筈もありません。情報処理産業の役目は、現実の相似性を考慮に入れた、各分野に依らない普遍的な情報処理手段(または結果)を提供する事であろうと思われます。(各分野固有の解釈は、その分野に属する技術だと、私は考えます。)

一方で、当社という現実の世界を考えた場合、様々な部分で、余りにも至らない事も多く、それらは遠い将来に渡って解決を努力すべき問題と認識をしてはおります。

これを機会に、是非、東洋システム技術をお引き立て下さいますよう、お願い申しあげます。

代表者からの御挨拶